はじめまして、今回のブログを担当します、桜美林大学健康福祉学群 健康科学専修3年の田口輝仁です!
大学からソフトテニスを始めました。
桜美林大学には、ソフトテニスサークルはなく部活しかないことを知っていますか?
現在はコロナの影響もあり、部活動ができなくて少し寂しい気分です。
ここから本題に入りたいと思います。
本日の活動内容
今回も前回と同様に各班に分かれてプレゼンテーションに向けての準備をしました。
僕たち「トレーニング」班は、前回やったことを基に他の授業で扱った資料や図書館を活用し乳酸について、下記の2つについて分かれて調べました。
(1)乳酸濃度の測定を行った論文や資料を探す2人
(2)乳酸と有酸素系の関りについて調べる2人
(1)乳酸濃度の測定を行った論文や資料を探す2人
まず、資料を集めるために図書館に行きました。
班で話し合いをしていた時、乳酸濃度の測定を行い、耐乳酸トレーニングを取り入れたスポーツ選手のデータが欲しいと考えていました。
しかし、前回まではそれらの資料を見つけることができませんでした。
そこで、乳酸について記述されている書籍を探し、乳酸の研究をしている東京大学の八田秀雄先生が編著した「乳酸をどう活かすか」という本を見つけました。
この本には、乳酸作業閾値をトレーニングによって右傾化させた(良いほうに変化した)集団のデータなどの記載がありました。時間がなく内容をよく読めなかったので本の内容については、次回のブログに載せたいと思います。
*乳酸性作業閾値については前回のブログ参照
fujitazemi-oberlin.hatenablog.com
(2)乳酸と有酸素系の関りについて調べる2人
教室で、生理学とスポーツ生理学の授業資料やインターネットを活用し、乳酸が有酸素系エネルギー供給機構にどのように関わっているのかを調べました。
前回のゼミ活動の時に、ATPの再合成に乳酸が使われていることがわかりました。
高い運動強度で運動することで、解糖系で発生したピルビン酸の再合成が追いつかなくなり、再合成できなかったピルビン酸が乳酸へと変化し、筋内に蓄積されます。
それにより高強度の筋活動の維持が難しくなります。
このことから、ATPの再合成が活発になると高強度の運動の維持できる時間が伸ばせると考えました。
授業資料やインターネット、先生からのアドバイスをもらい、有酸素系のエネルギー供給機構の向上には2つの要因があるとわかりました。
有酸素系エネルギー供給機構の向上要因
1.骨格筋内のミトコンドリアの数を増やすこと
ミトコンドリア内で、TCA回路によりエネルギーを作り出すことができます。このエネルギー供給機構を有酸素系のエネルギー供給機構と言います。
ミトコンドリアを増やすことは、酸素を利用して、乳酸や脂肪酸を分解し、エネルギーを再合成することでき、結果として有酸素系のエネルギー供給を多く行えることになります。
ミトコンドリアを増やすためには、持久系トレーニングを行います。
そのトレーニングで乳酸を作り出し、ミトコンドリアに再合成させることで体が刺激を受け、順応しようとすることでミトコンドリアが増えるとありました。
*桜美林大学 スポーツ生理学(山本正彦先生)の授業資料より参照
2.ミトコンドリアに届ける酸素の量を増やすこと
ミトコンドリア内のTCA回路によりエネルギーを作り出すときには、大量の酸素を利用します。
そのため、ミトコンドリアに届ける酸素の供給量を増やすことで再合成することができる量も増えると考えられます。
酸素の量を増やすためには、血液内のヘモグロビン量を増やす必要があります。
ヘモグロビンは酸素の運搬を担っています。ヘモグロビン量を高めるためのトレーニングをした結果、VO2max(最大酸素摂取量)や換気量が高まるのではないかと思います。
しかし、この因果関係が合っているのかを調べきることができなかったので、次回また調べてみたいと思います。
他にも、酸素の供給量を増やすための要因があると考えられるので班員と話し合いをして根拠を調べることも必要だと気づきました。
酸素の量を増やすことについて、新たに出てきた用語を理解できているのかを班全員で確認する必要があると思いました。時間が無くて共有できていないことがあるので、次回のゼミのはじめに共有をしたいと思います。
今回のゼミでは、次回に使うことのできる資料の発見や乳酸と有酸素系の関りについて調べることができました。
次回は、今回行ったことの共有をした後、乳酸作業閾値を向上させる具体的なトレーニング方法やヘモグロビン量を増やすためのトレーニング方法などを中心として調べまとめようと思います。